7つの習慣 セルフ・スタディ

基礎編 インサイド・アウトのパラダイム
自己信頼残高

「あなたが自分自身をどのくらい信頼しているか」は「銀行口座の残高」に例えることができる、とコヴィー博士は説明しています。いったいどういう意味でしょう。これは銀行の預金口座のように、あなたの考え方や言葉、行動が「自己信頼残高」を増やしたり減らしたりしているということです。

たとえば、自分自身との約束を守れたなら、自己管理ができていると感じ、自己信頼残高を増やすことになります。反対に、約束を守ることができなかったら、自分自身に失望し、自己信頼残高が減るのです。

  1. あなたが最近、自己信頼残高を増やした出来事を思い出してください。
    減らしてしまった出来事も思い出してください。
  2. 自己信頼残高を増やし、黒字残高を維持できた場合、どのように自分のことを考えるようになるでしょうか。
    また、減らしてしまった場合、減らしすぎて赤字残高になってしまった場合も、どのように考えるようになるでしょうか。

残高がプラスで、黒字を維持できている場合、このように振る舞う傾向があります。

  • 自分が正しいと思うことのためならば立ち上がることができる。
    • 自分の価値観に自信があるためです。不安やブレがありません。
  • 他人の成功を喜ぶことができる。
    • 他人の成功を自分たちの成功として、喜ぶことができます。
  • 仕事やスポーツのスキル・能力向上のための勉強時間や自分の時間をきちんと確保している。
    • 自分に足りないもの、または得意でさらに伸ばしたいものが分かっているため、さらなる成長を求めるのです。
  • 大切に思っている人が非難されたり窮地に陥っていたりしたら、迷わず、擁護し助ける覚悟がある。
    • 自分のことは何とかできる自信があるのです。だから人間関係を何よりも重視し、このような覚悟があるのです。
  • 人生には浮き沈みがあるものだと思っている。
    • そのため切り替えが早いのが特長です。

対して、残高がマイナス、常に赤字の人は、上記の逆に振る舞う傾向があります。

ではどのように残高を増やせばよいのでしょうか。簡単に増やせるようになる答えはありません。あなたが、あなた自身に誠実であり続ける。そのように心がけ、不誠実の誘惑を断ち切るしかありません。ですが、誠実であり続けるためのサポートとなるアイデアを伝授することはできます。

預け入れと払い戻しを下記の例にならって、手帳やノートに記録してみましょう。信頼を預けたと思ったら+10点、逆に信頼を損なったと感じたら-5点など、その大きさに合わせてポイントも加減していきます。さあ、週末には何点になっているでしょうか。

日付 出来事 預け入れ 払い戻し
6/20 早起きに失敗   -7
  上司にミスを正直に報告した +3  
  コピー機の用紙を率先して補充した +2  
  両親に八つ当たりした   -10
  予定通りの就寝 +3  
       
       
       
       
  1. しばらく口座残高を監視すれば、あなたの傾向が分かるはずです。どのように口座貯蓄を増やそうか、目標を立て、実行に移しましょう。
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