7つの習慣 セルフ・スタディ

第一の習慣:主体性を発揮する(主体的である)
主体性

「主体性」という言葉があります。
コヴィー博士は「7つの習慣」の中で、主体性を持つということを「人間として自分の人生に対して自ら選択し、自ら責任をとるということ」と定義しています。

「責任」という英単語のスペルは“responsibility”です。これは、“response(反応)”と“ability(能力)”が合わさったもの。つまり「責任」とは「自分の反応を選択する能力」のことであり、まさにコヴィー博士が定義する「主体性」と同じものだといえるでしょう。

人間は本来、周囲に何が起ころうと、自分自身で判断し、言動を選択できる能力を持っているということです。特別な人、特別なトレーニングを受けた人だけが持っている能力ではなく、すべての人が元来持っている能力、それが「主体性を発揮する力」です。

ではどのようにビジネスにおいて、主体性を発揮することができるのでしょうか? さまざまな場面において主体性を発揮するチャンスがあります。

例えば飲食店での営業を想像してみましょう。
あなたはホールスタッフとして、その飲食店に従事しています。店舗の営業時間は17時から24時です。さてあなたが「主体性を発揮する場合」と、「主体性を発揮しない場合」にどのような行動をするのか考えてみましょう。

【あなたが主体性を発揮する場合】

  • 早めに出勤し、より細かく清掃する
  • 店舗に客を呼ぶために、どのように人気店に仕立てるかを必死に考える
  • より客に好感を持ってもらえる接客を心がける
  • いかにしてリピートしてもらうか考える
  • スタッフの行動を凝視して、改善点を指摘する(もちろん柔らかく伝える)

その他にどのような活動が考えられますか?

【主体性を発揮しない場合】

  • 出勤はギリギリ、おかげで服装は整っておらず、以前から気になっていた汚れは手付かずのまま
  • 人気店にならないで欲しい、忙しくなるだけだから
  • 料理を食べに来ているのだから、接客には興味をもたれていないはずだ
  • リピートなんてまっぴらごめんだ。店の欠点を知られてしまうではないか
  • あのスタッフの動きはぎこちないが、余計な仕事は増やしたくないので指摘しない

その他何かアイデアがあれば記載しましょう

その他にどのような活動が考えられますか?

コヴィー博士は著書「グレート・ワーク・グレート・キャリア」において次のように述べています。

激動するこの新しい時代、職務記述書を受け身的に実行しているだけではたちまち相手にされなくなり、脇に追いやられてしまう。(略)
問題になるのではなく、雇う側にとってなくてはならない問題解決者になろう。

組織において問題・課題は尽きることがありません。それらに対し、受身で応えるのではなく、主体性を発揮して、「問題解決者」になることが必要です。

あなたがこれまで、もっとも主体性を発揮したと思う出来事を思い出して下さい。
そのときの課題はどのようなものでしたか?

あなたはどのようにアプローチしましたか? なぜ主体性を発揮したと言えるのでしょうか? 発揮しなければどのような行動を取っていたのでしょうか?

常に、あなたの周りで主体性を発揮している人物をひとり挙げてみましょう。どのような場面で、どのような行動を選択しているのでしょうか。

あなたにとって、「主体性」とはどのように定義されますか?

基礎編 1 2 3 4 5 6 7 8
第一の習慣 9 10 11 12
第二の習慣 13 14 15
第三の習慣 16 17 18 19 20
第四の習慣 21 22 23 24 25 26
第五の習慣 27 28 29 30 31
第六の習慣 32 33 34
第七の習慣 35 36 37
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