7つの習慣 セルフ・スタディ

第二の習慣:目的を持って始める(終わりを思い描くことから始める)
リーダーシップとマネジメント

今回はリーダーシップとマネジメントの違いについて考えてみます。あなたはリーダーシップとマネジメントの違いをどのように定義しますか? また、あなたはどちらの能力に長けているでしょうか。スティーブン・R・コヴィー博士は以下のように説明しています。

“マネジメントは手段に集中しており、どうすれば目標を達成できるかという質問に答えようとするものである。一方、リーダーシップは望む結果を定義しており、何を達成したいかという質問に答えようとするものである。”

さていかがでしょうか。私たちのビジネスにおいては、与えられた目標を達成するために、通常マネジメントに関することばかりを行っていないでしょうか。コヴィー博士は、そうした状況を見て、このようにも語っています。

“多くの組織は、マネジメントのしすぎ、リーダーシップのなさ過ぎである“

あなたの組織ではいかがですか?
ビジネスの世界では、市場の激しい変化に伴い、数年前のヒット商品が今では全く売れないというのが当たり前となっています。敏感に環境の変化を捉え、正しい方向に資源を注ぐためには強力かつ主体的なリーダーシップを発揮しなければならないでしょう。事業の方向性を定め、進路をメンバーに明確に示す必要があります。
効果的なリーダーシップのないマネジメントは、ある人の言葉を借りれば、「タイタニック号のデッキで椅子を片付けるようなもの」だそうです。またコヴィー博士は「いかなるマネジメントの成功も、リーダーシップの失敗を補うことはできない。しかし、ほとんどの場合、私たちはマネジメントのパラダイムにとらわれすぎて、リーダーシップを疎かにしがちである」と言っています。

もちろんマネジメントも大切です。しかし、マネジメントがリーダーシップの前に来ることはありません。会社の行く末を決めるような大きな戦略が決定する前に、今月の行動計画が決まることはありません。

それは個人の生活においても同じです。自分の人生の目的、自分が進むべき方向、将来の明確なビジョン、そうした自分の中でのリーダーシップが発揮されなければ、人生の効果的なマネジメントはありえません。

あなたの人生において、あなたは十分に自己リーダーシップを発揮していますか?

著名人によるリーダーシップとマネジメントの定義
  リーダーシップ マネジメント
ウォーレン・ベニス リーダーは地平線を見つめる マネージャーは足元を見つめる
ジョン・コッター リーダーシップは変化に対応するもの マネジメントは複雑なものに対応する
ジョン・マリオッティ リーダーは建築家である マネージャーは建築業者である
基礎編 1 2 3 4 5 6 7 8
第一の習慣 9 10 11 12
第二の習慣 13 14 15
第三の習慣 16 17 18 19 20
第四の習慣 21 22 23 24 25 26
第五の習慣 27 28 29 30 31
第六の習慣 32 33 34
第七の習慣 35 36 37
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