【目標を達成するために、ルーティン・ワーク以外のことを行うには「フランクリン・プランナー」が最適なツール】永嶋 泰子 様

フランクリン・プランナーを使い始めたきっかけを教えてください。

フランクリン・プランナーのことは10年ほど前から知っていましたが、当時は、手帳はスケジュール管理や記録をつけるものであり、自分には必要がないものだと思い込んでいました。
4年前に友人がとても楽しそうに使っていて、自分の手帳を開いて見せてくれました。「こういうふうに書いているんよ」「これで仕事がはかどるよ」と教えてくれたこともあり、使っていた手帳がしっくりこなくなったときに、フランクリン・プランナーに切り替えました。

目標が達成されたとお聞きしましたが、フランクリン・プランナーをどのように活用されたのですか。

1年間で目標を達成しようとすると、時間も長く簡単なことではありません。私は、フランクリン・プランナーを使うようになってから、12ヵ月を12週間になぞらえています。1ヵ月を1週間として考えるようにすると、締め切りまで3ヵ月しかないので、否が応でもお尻に火がつきます。残り時間が少ないということを常に意識できるようになりました。
フランクリン・プランナーの良い点は、自分の価値観、あるいはもっとも大切にしていることから目標を立て、必要なタスクをいつまでに実行するかという計画を立てるフォーマットがあることです。特に目標設定用紙がとても役に立っています。私の場合、目標設定用紙に3ヵ月分の目標を書き出して、3ヵ月後になっていたい姿、そのために必要な目標、3ヵ月間のタスクを書き出し、それを1週間のスケジュールに落とし込むというやり方をしています。3ヵ月の視点と照らし合わせて1週間ごとに計画を立てて落とし込んでいく作業を12回に分けてやっていくという形で、1ヵ月の計画は作りません。

当時は幼稚園に通う子どもがいる中で働いていましたので、子どもの世話と自分の仕事以外のことに手が回らない状態でした。それでも目標を日々のスケジュールに落とし込む必要があると感じていましたので、デイリー・ページを活用しました。1週間にやることと締め切りを書いた付箋を見て、デイリー・ページの左ページにスケジュールを落とし込み、右のページにはできたこと、できなかったことのフィードバックや改善点をその日の夜に書き出しました。フィードバックの時間は子育ての合間の5~10分程度、毎日やるようにしました。次の1週間の予定を立てるときに、今週のフィードバック7日分を見て、次の1週間に反映させます。

そのときに大切なことは、できなかったとこにフォーカスするのではなく、もっと良くなるところにフォーカスすることです。もっと良くなることを拾い出して、自分のミッションに外れない範囲で行動に落とし込んで、次の週に実行するということをコツコツやっていきました。例えば、毎日のフィードバックで行動量が大事だと思えば、より多くの具体的な行動計画を立てました。これを繰り返して数をこなしていくうちに、うまくいくようになりました。フランクリン・プランナーを使ったこのようなプロセスで行動した結果、夢が叶ったのです。

行動計画を立てる中で、重視したことを教えていただけますか。

2つポイントがありました。まず一つ目は、自分がコントロールできることに注力するということです。私が3ヵ月で夢を実現させたことのひとつに、転職を成功させて広島から東京に移住することがありました。しかし、地方在住、40歳を過ぎての転職活動に加え、幼稚園児がいる状況では、応募した企業から不採用のメールが届き心折れそうになることもたくさんありました。だからこそ、結果だけにフォーカスしないことを心がけました。自分がコントロールできることは、例えば、履歴書を出すと計画をしたら、とにかくそれを忠実に続けていくことです。結果より実行することにフォーカスしていきながら、自分が改善できる小さな行動を積み重ねていきました。
もう一つは、喜びを分かち合うことです。私も人間ですから、「私のやったこと無駄じゃん」とくじけそうになることが何度もありました。そういうときに、くじけない方法として実践していたのは、喜びを分かち合う人を見つけるということでした。私の場合、内定が決まったら、お世話になった方に「ありがとうございました」と連絡する姿を常にイメージしていました。

フランクリン・プランナーはどのように役立ちましたか。

一番大きかったのは、目標達成能力がついたことです。私は週に1回、早朝に1時間半時間を取って1週間の計画を立てます。そのときに、単にスケジュールを入れるのではなく、次のことを意識して書いています。

  • なんのために?
  • それが達成できたらどんな気持ちになる?
  • そのために日々何をしていく?

フランクリン・プランナーでは、自分が持つ価値観を明確にして、心躍るビジョンを思い描き、それを実行します。心が躍ることだからこそ続けられるのだと思います。
二つめは、自分を振り返る習慣が身についたことです。フランクリン・プランナーは、見開きになっているので1日の予定と振り返りを同時に行えます。振り返りは特に重要で、日々振り返って改善してきたことが、夢の実現につながったと感じています。
三つめは「時間は有限である」ことをひしひしと感じられる手帳だということです。私は、1ヵ月分の予定を手帳に入れて、1週間が終わるごとにバインダ―から抜きます。すると、1ヵ月の後半にはスケジュールページが減り、手帳が軽くなります。感覚だけではなく、物理的にも1ヵ月の残り時間を感じることができるのです。「今のペースで目標を達成できるだろうか?」「夢を実現するために今できることは何だろう?」と、いい意味で焦りを感じて行動することができるようになりました。逆に結果が出ないときも、あと1ヵ月しかないではなく、「あと1ヵ月もある。その中で自分は何ができるか」という思考に切り替え、限りある時間を有効に使うことができたのです。
また、フランクリン・プランナーを使ってから、「書く」ことの効果をとても感じています。一時期は、手が疲れるので、PCを活用していました。しかし、手で書いていないと、意識に残らず、やり忘れたり、後で見返せなかったりして、計画が思うように進みませんでした。PCは楽ですが、逆に代償も大きかったとすごく思います。手で書くという作業はやはり大事ですね。

子育てと仕事、将来の夢の両立は、とても多忙な毎日だと思いますが、どのようにタスクの計画を行われていますか。

私はタスク欄にルーティン化されている家事などは書いていません。フランクリン・プランナーに書くことといえば、できるだけ「第Ⅱ領域(時間管理のマトリックスの「緊急ではないが重要」な領域)」のこと、自分の未来に繋がることにしています。そして、他のことはルーティン化して意識せずにやるという流れに持ってくようにしています。ルーティン・ワークからは今まで以上の結果を得られないので、ルーティン以外のことをいかにやっていくかをフランクリン・プランナーで計画します。

今、「働くお母さんや女性が、限られた時間の中で夢を実現させる方法」をお伝えする第Ⅱ領域の活動をしていますが、それだけに注力することはできません。もちろん、母親としての役割も大切です。そこで役立つのが「一週間コンパス」です。夢を叶えたい女性を応援する活動をしていく自分も、お母さんとしての自分もいつでも見返せるのがすごくいいと思っています。自分の活動が楽しくてどうしても子供がおざなりになってしまうこともあれば、子供にフォーカスしすぎて活動がおざなりになることもあります。バランスをうまく引き戻すためには、この手帳の仕組みが私にはものすごくいいですね。
女性の日常、特に家事を担うお母さんの日常は、ルーティン・ワークが多くなります。できればルーティンを8割に留め、残りの2割にフォーカスしてほしいと思います。私の例で言えば、3ヵ月で転職を実現するために採用担当者の目に留まる履歴書を目指しました。そこで、行動したことは自分のキャッチコピーをつくることです。毎朝15分の時間をとり女性誌から良さそうなキャッチコピーを書き出し、履歴書に反映しました。そうした行動を繰り返すうちに、結果が変わってきました。

ひとつの目標が達成されると、次はどのように計画を立てるのですか。

目標を達成すると、それで終わりではなくて、さらにステップアップするための新しい目標が出てきます。私の場合は、ひとつの目標をかなえることに注力する3ヵ月を計画していますので、思いついた新たな目標を入れてしまうと分散したりパンクしたりして、当初の計画が狂ってしまいます。ですから、目標を思いついたときはすぐに予定に入れずにデイリー・ページの右ページに書いておいて、次の3ヵ月の目標を立てるときに活かすようにしています。
大切なのは結果ではなくて、自分が計画したことをいかに忠実に行動に移すかだと思っていて、週ごとの達成度合いを記録しています。不思議なことに、記録をつけ続けたら、達成度合いが85%くらいから目標が叶いはじめることがわかってきました。私は3ヵ月単位で計画しているとお伝えしましたが、3ヵ月の1週間目、2週間目は不慣れで、だいたいいつも60~70%しか達成できません。ゲーム感覚で上げるようしていくうちに、85%に帳尻が合うように行動力が高まり、アイディアが湧いてきます。達成度合いを数値化する、可視化するのはおすすめです。

今後の夢を教えてください

私はフランクリン・プランナーに3ヵ月の目標を書き出すことで、広島から東京に移住する夢を実現しました。東京に出てきた目的は、「働くお母さんだからこそ、夢は実現できるよ」ということを伝える活動をしていきたいと思ったからです。東京に来れば、同じような価値観を持つ人と繋がりを持ち、仲間と活動をすることができます。イキイキとした働くお母さんが増えれば子ども達もイキイキと未来に希望が持てる社会になるのではないかと考えています。今後は、リアルでイベントを開催したり、働くお母さんがイキイキと夢を実現できる活動をもっと広げていきたいです。

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