フランクリン・プランナーによる大学生・新社会人のためのキャリアデザイン

これから社会に出る学生や入社したての新入社員の皆さんは、どのようなキャリアで社会生活を送ったらいいのか迷うかもしれません。納得できるキャリアデザインを行えるかどうかは、自分自身の価値観を明確にし、主体的な目標を見つけることから始めなければなりません。そのために役立つのがフランクリン・プランナーです。

●独自の貢献に基づいた価値観を明確にする

最初のステップは、自分にとっての独自の貢献に基づいた価値観を明確にすることです。あなたは「価値観」と聞いて何を思い浮かべるでしょうか。「価値観が合わない」とか「あの人の価値観は理解できない」などといった表現もありますから、「物事の判断基準」や「考え方のベースにあるもの」「行動規範」あるいは単に「好き嫌い」ということもできるでしょう。
たとえば、常に自分の金銭的な利益だけを考えながら行動しているような人は「経済的な利益を得る」ことが価値観となっているといえます。こうした価値観は誰でも持っているものであり、一人ひとりすべて違います。また、基本的にその価値観に従って行動し、その行動がその人の価値観を満たしたときに満足感を得ることができます。
したがって、価値観を明確にすることは、自分自身の行動規範を明らかにすることとなり、 行動に迷いがなくなります。あらゆることに自信を持って取り組むことができるようになるわけです。
しかし、好き嫌いなどの単なる感情や損得勘定としての価値観しか持ち得ない場合は、ほとんど意味はありません。必要なことは、自分自身が本当に心の底から納得し、確信を持って行動することができる、意義ある価値観を明確にすることです。ただし、突然「あなたにとって心の底から納得できる価値観とは何か」と質問されてもすぐに答えることができる人は少ないでしょう。
そこで、フランクリン・プランナーは、そうした意義ある価値観を明確にするために、 あなたの「独自の貢献」を明らかにしていくアプローチをとります。あなただけにしかできない、あなたが心からやりたいと願う「独自の貢献」を導き出すことによって、あなたの価値観は明確で揺るぎのないものになるでしょう。

価値観を明確にする際に、「あなた個人としてのかけがえのない意義、独自の貢献」を明確にする必要があるということです。あなたが属する家族、組織、社会の中で、 さまざまな課題、問題、難題に挑むとき、あなたに大きな力を与えてくれる「独自の貢献」を明確にすることが、これからの仕事、人生に大きく影響を与えることになります。
あなたの「独自の貢献」を明確にする上で、役に立つと考えられるいくつかの質問をするので考えてみてください。

□あなたがこれからの仕事の中で、実現したいと考えていることは何ですか?
□あなたのプライベートの中で、それをすれば素晴らしい結果をもたらすと思われることは何ですか?
□あなたが参加しているコミュニティや団体に対して、何を提供しようと思いますか?
□毎日の生活の中で、あなたが気をつけていることは何ですか?
□何があなたの才能か、あなたが情熱を注いでいるのはどこですか?
□あなたが良心に駆られて行動するのはどのような取り組みですか?
□あなたの私生活で最も価値があると考える活動は何ですか?
□これからの人生で、あなたがどうしてもやりたいと思うことは何ですか?
□今、あなたに十分な時間があれば、誰と何をしたいですか?
□あなたの理想とする人生とは、どのようなことを成し遂げた人をイメージしますか?

真のタイム・マネジメントは、上記の問いに答えることを通じて、あなたの価値観を明確にするところから始まります。

●主体的な目標を設定する

あなた独自の貢献に基づいた価値観が明確になったら、目標設定にとりかかります。
大半のビジネス・パーソンは、企業や組織に属しています。そしてそこでビジネスを行っていく中で、組織から与えられた何らかの目標や課題を持ち日々仕事に取り組みます。
次の質問に対して考えてみてください。
「あなたが現在取り組んでいる主体的な目標や課題とあなたの価値観はどのようにリンクし、結びついていますか?」
この質問に対し、「完全に結びついている」あるいは「十分に納得して取り組んでいる」と即答できる人はどれぐらいいるでしょうか。
ここで目標を単なる目標ではなく、「主体的な目標」としているのは、通常私たちが目標と呼んでいるものは、大半が所属する組織や会社から与えられただけの目標であり、その目標と自らの価値観をつなぎ合わせ、本当の自分自身の目標として納得し、設定している人は少ないからです。
所属する組織から求められることに対しコミットし、成果を上げていくのは当然です。しかし、与えられた目標に対し、心からの情熱を持って、コミットし、何があっても実現したいと考えることができる人は多くないでしょう。
あなたには、果たしたい独自の貢献があります。そして、周囲のニーズに応える責務もあります。この二つが強くリンクしたとき、あなたの目標達成の可能性は大きく高まるはずです。
また、将来を考え、独自の貢献を果たすために 新たな目標を設定する必要も出てくるでしょう。あなたの価値観/独自の貢献の実現とは、具体的に どのような状態を指すのでしょうか。価値観や長期的なビジョンは、抽象的になりがちで、行動に直結させるのは簡単ではありません。行動に直結させるには、できる限り具体的で、ビジョナリーな絵を描く必要があります。

人は、目指す姿が具体的であればあるほど、行動に移しやすくなります。SMARTに目標を設定することがポイントになります。

  • 具体的(Specific):具体的な目標でないと、達成しているのかいないのかを判断することができません。
  • 計測できる(Measurable):達成できているかどうか、あるいはその段階やレベルをについて、客観的に計測できる尺度が必要です。
  • 行動を促す(Action-oriented):たとえば「顧客を大切にする」のであれば、そのための具体的な行動に導くような動機づけが必要です。
  • 理念に焦点が合っている(Relevant):いくら高尚な目標であっても、自分の価値観と合う目標でなければ実現することは難しくなります。
  • タイムリー(Timely):今、取り組む時間や必要のないものを目標として掲げても意味がありません。また、達成までに時間がかかりすぎるものも除外しましょう。

価値観から具体的な目標に転換する作業こそ、右脳から左脳へ、イメージ的なものから具体的なものに変換する重要な作業なのです。

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