プロフェッショナル活用事例 嶋野節子

嶋野節子「7つの習慣」「ディスカバリー」「ビジョナリー・ウーマン」「プライオリティ」など、幅広い研修メニューを担当。
豊富な経験を活かし、女性に共感されるコース展開に定評がある。
研修参加者から「嶋野講師のようになりたい」との声をいただくこともあり、現代の悩める女性の道しるべを提供し続けている。

「今週本当にすべきことは何か、何をすればいいのかを考えてみる。本当にそれでいいのかを、毎週立ち止まって考えてみることが何より重要ではないでしょうか」

「7つの習慣」あってのフランクリン・プランナー

「7つの習慣」とプランナーは、本当に密接に関連しています。「7つの習慣」の基本的なメッセージを理解しないままフランクリン・プランナーを使ってしまうと、むしろ単なるスケジューラーになってしまうかもしれませんね。プランナーの良さは、自分の大切なことを考え、それを日々の行動に落としていくところにありますから、「7つの習慣」にある、「目的を持ってはじめる」「重要事項を優先する」などの考え方は簡単にでもいいので、理解しておいたほうがいいでしょう。

『7つの習慣』の本は分厚いですし、簡単ではない印象がありますが、その点、この2013年度から発売される女性向けの「ビジョナリー・ウーマン」リフィルに書いてある内容はコンパクトによくまとめられているので、すんなり入れると思います。一度「7つの習慣」の考え方を理解できると、プランナーの活用効果がまったく違ってくるので、ぜひお勧めします。

たとえば、自分のキャリアデザインを描いて、何をするべきかを考えると、本来私たちが行うべき「重要だが緊急でない 第Ⅱ領域」(「7つの習慣」で紹介される「私たちが本当に取り組むべき事柄」)のことがたくさん出てきます。多くの方が緊急事項に振り回されていますが、「第Ⅱ領域」のことをやるとやらないでは大きな違いが出るということが、「7つの習慣」に触れることで、はっきりと理解していただけるようです。つまり、緊急なことを防ぐには、それに打ち勝つ「第Ⅱ領域」の活動が必要で、「第Ⅱ領域」が何なのか自分ではっきりと認識するには、「7つの習慣」の第二の習慣を理解するのが、一番確実な方法なのです。

一週間コンパスで、一旦立ち止まって考える

フランクリン・プランナーの中でも、一番重要なのは、「一週間コンパス」だと思います。

自分の役割は会社の役割だけなのか、友人、家族のことを考えているのか、そしてそれらの役割に対して今週本当にすべきことは何か、何をすればいいのかを考えてみる。本当にそれでいいのかを、毎週立ち止まって考えてみることが何より重要ではないでしょうか。

役割や大切なことについて、気づかずに流されてしまうのは、人生の後悔のもとだと思います。だから、毎週一旦立ち止まって考えてみるのです。毎日仕事に追われ、緊急なことばかりやっていると、本来行うべき重要なことがどこかに追いやられてしまいます。

私もかつて、自分がやってきた仕事はすべて第Ⅰ領域(緊急かつ重要なこと)だったと思っていました。でも、実はそれは違っていて、そこには、周りから頼られてついやってしまう第Ⅲ領域も、準備・計画のためにする第Ⅱ領域も含まれていました。朝から晩まで時間に追われて次々と仕事をしていましたので、すべての仕事が重要で緊急な第Ⅰ領域だと勘違いしていたのです。なぜ、それをすべて第Ⅰ領域と思ってしまったかというと、それは自分が「本当にすべきことは何か?」をしっかり立ち止まって考えたことがないからでした。緊急に反応してしまう「第Ⅲ領域」はもちろん、次に失敗しないようにマニュアル化をしたり、次年度に仕事がしやすいように資料をまとめたりするなど、忙しい中でも実は自然に第Ⅱ領域もやっていたのに気づかなかったんです。

忙しい仕事の中で、時間や周りに振り回されているのではない、自分で時間や仕事をコントロールしているのだという精神的なゆとりを持つためには、計画が重要です。第Ⅰ領域だけではなく、自分は第Ⅱ領域のこともきちんとやっていること、これは第Ⅱ領域のことなんだと、立ち止まって自分の中で意識することは、とても大事だと思います。

自分の役割(肉体、知性、社会・情緒、精神をリフレッシュする)についても同じで、書いてもできないこともありますが、常に意識付けをすることが必要ではないでしょうか。この自分自身も含めた役割について考え実行する「一週間コンパス」だけは実践してほしいとセミナーでも強調しています。

キャリアデザインに活用する

目標設定するときは、自分のキャリアデザインから考えてみるといいでしょう。まずは、自分の夢・こだわりを見つめ、さらにそこに周りからの人々のニーズを重ねて、将来、自分はどのようになっていたいのかを考えるのです。つまり、自分の「キャリア・ビジョン=ありたい姿」をあきらかにするのです。そして、思い描いた自分になるために、これから自分が行うべきことを深く心に決意しなければなりません。

そこでさらに大事になるのは自分の価値観です。自分の大事にしてきた価値観を振り返り、どのように周囲と関わり、自分を成長させていくかを考えなければなりません。そして、行動をプランニングしていくと、多くの場合、必要なことは、周囲との「コミュニケーション」、そして「勉強」という2つに集約されていきます。週間計画を立てる際に、まず第一歩として、「どのようなコミュニケーションを誰ととるか」、「何をどのように勉強するか」について考えるのです。

これこそが、「7つの習慣」で言われている、自分の長期的な目標に基づいた、緊急ではないが重要な活動である、第Ⅱ領域の活動になると思うのです。

第Ⅱ領域の活動は、待っていても、誰も指示をしてくれません。自分でプランニング、実行していくしかないのです。

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