プロフェッショナル活用事例 末光三樹男

末光三樹男「7つの習慣」を伝え続けることを自らのライフワークとし、豊富な知識と経験をもとに、コンテンツのさらなる探求と新しい挑戦をし続けている。人生経験豊かな講師として、シニア世代の新たなキャリアプランのベースとなる「マスターピース」などの新コースにおいても、お客様から好評をいただいている。

「タスクに振り回されるのか、自分でコントロールしていくのか、選択するのは自分自身なのです。」

自分が本当に大切にしたいことを考える

フランクリン・プランナーで時間管理を行うときに「生産性のピラミッド」というモデルを使うのですが、一番下は「価値観の明確化」です。セミナーを行なっていると、「価値観」についてよく質問を受けるのですが、価値観とは、あなたにとってもっとも大切なことです。あなたが仕事をするときや生活するときに何を大事にしたいのかということです。何かをするとき、判断するときの指針です。

そして、そこで明らかにした価値観は、本当に大切にしなければなりません。よく研修でもお聞きしますが、「家族が大切です」とはみなさん言います。しかし、「本当に日々大切にしていますか?」とお聞きすると、シーンと静まりかえってしまいます。

ではどうしたら大切にできるか、大切にしていることに対して具体的に説明をすることです。また、価値観は動詞で書かなければなりません。そうしないと行動として落ちていかないからです。「家族と接する時間をもっとつくる」「常にビジネススキルを磨く」というように、動詞として考えるのがポイントです。そうすると、1週間の計画やデイリーのタスクの中に、行動計画として落ちていきます。

タスクをマンスリー、ウィークリー、デイリーで使い分ける

フランクリン・プランナーの特長のひとつに、計画するタスクは、マンスリー、ウィークリー、デイリーとで使い分けるようになっていることがあります。タスクは基本的にいつやるかを明示しなければなりませんので、短期、中期、長期と分けて考えるのは理にかなっています。

多くの場合は、デイリー・タスクが中心になると思いますので、マンスリーやウィークリーは自分にとって大切なことを考えるフォーマットと考えればいいと思います。

タスク・リストを作成するときに重要なことは、何かやるべきことを思いついたら、その時点で行う日にちにタスクとして記入することです。日程を決められない場合は、マンスリー・タスクやウィークリー・タスク欄に書いておくといいでしょう。

そして毎日タスク・リストをつくる際に、ウィークリー・タスク、マンスリー・タスクを振り返り、デイリー・タスクを作成し、タスクに優先順位をつけるようにします。このプロセスを続けていると、毎日たくさんのタスクがすでに書いてある状態になっていると思いますが、思っていること考えていることはプランナーに反映されるものです。タスク・リストがない(少ない)ということは、プランニングしていないということではないでしょうか。

また、月間カレンダーとデイリーのページはどのように使い分けるのですか、とよく聞かれます。月間カレンダーは全体を俯瞰して見るのに適していますから、できれば、月間で全体的なスケジュールを管理して、毎日のプランニングのときに、デイリーページに書き写すようにしたらいいでしょう。転記することはリマインドや決意が深まる効果があります。

また、優先順位をこまかく設定するこが難しいとおっしゃるかたもいますので、そういう人には、まずタスク・リストをA,B,Cの3つ程度に分けることをやることをおすすめしています。

他の誰でもない自分の選択

「追加の1時間があったら何をしたいですか?」という演習をセミナーで行うと、「もっと子どもと接したい」「業務プロセスを変えたい」など、みなさんがおっしゃることは、ほとんど「第Ⅱ領域」(緊急ではないが重要なこと)のことがらです。

追加の1時間があったら…と言うぐらいですから、ほぼみなさんが、結局は「できたらいいな」で終わってしまいます。

しかし、できたらいいと思うタスクを行うには、自分でやるしかないわけです。会社のせいにしたり環境のせいにしたりしても、状況を変えるのは結局自分自身なのです。

だからこそ、価値観の明確化が重要になってくるわけです。動詞で明確化した価値観を常に意識しておけば、行動の軸がぶれることはありません。

フランクリン・プランナーはあくまでツールです。しかし、タスクに振り回されるのか、自分でコントロールしていくのかを選択するのは自分自身なのです。

それでも実行できないことが多ければ、自分にとっての重要な行動を邪魔することは何かを一度考えてみることが有効だと思います。そして自分ができること、自分が間接的に影響できることにわけて考えてはいかがでしょうか。いずれにしても、すべて自分が選択することに変わりありません。

一週間コンパスだけは必ず続ける

プランナーには機能がありすぎてとてもすべて記入しきれないとお聞きすることもありますが、まずは自分の出来る範囲のなかでスタートすればいいと思います。ただし、一週間コンパスだけは3週間必ず続けるようにしてください。

自分には役割があり、相手に対して責任を持っているということを毎週自覚することができます。私たちは、人とのつながりの中で生きているのですから、役割として意識することは非常に重要です。

自分自身に対する役割も同様です。自分の状態を高める責任があり、自分を鼓舞することもできます。

役割には、変わらないものと付け加えられていくことがあると思います。たとえば友人の誕生日が近づけば、友人としての役割が出てきます。

これは参加者の方からお聞きしたアイデアなのですが、書き終わった「一週間コンパス」は、デイリーページにホチキス止めしています。こうしておくと、あとで振り返ることもできますから便利です。

本来、プランニングとは楽しいものです。ウィークリーのプランニングを真剣にやると非常に楽しいし、充実感いっぱいです。ぜひみなさんも1週間のプランニングを楽しんでください。

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