1週間で果たす役割や1週間の計画を立てるフランクリン・プランナーのツール 「一週間コンパス」で人生が変わる!

本当に「一週間コンパス」で人生が変わります。

加藤純一

2004年より、フランクリン・コヴィー・ジャパン講師として、製造、金融、サービス等々様々な業界にわたり、「7つの習慣」をはじめ数多くの研修を担当。
ロジカルかつ情熱溢れるファシリテーションで、リーダー層から新入社員まで幅広い参加者に頭と心で深い気づきを提供する研修展開に、多くのお客様から高い評価が寄せられている。

●仕事以外の役割を思い出す

なんと言ってもフランクリン・プランナーの良さは、「一週間コンパス」にあります。何かを記入する場合、スマホのアプリだとかなりの手順を踏みますが、紙のプランナーならすぐに開いて書けて常に持ち歩けることもいい点です。プランナーとの付き合いはフランクリン・コヴィー入社以来ですが、「一週間コンパス」という考え方とツールとの付き合いは20年になります。なぜ続いたのか、それは人生が楽しくなったことが理由です。
一週間コンパスはワークライフバランスにとても役立ちます。ワークライフバランスは時間を確保するかどうかが問題ではなく、自分の役割を思い出すことによってバランスを考え、小さなアクションをとり続けていくことなのです。一週間コンパスは、仕事以外の役割で忘れているものがないかを確認することができるツールです。
僕は意図しないと忘れるタイプなので、役割に軸足を置くことで自分の生活全般を考えるようにしています。一週間コンパスは、役割を果たす時間を確保するのに役立ちます。今週は、一週間コンパスに4つのプライベートの役割と1つの仕事の役割を書いています。そして、一週間コンパスにはやろうと思う第Ⅱ領域のこと(緊急ではないが重要なこと)だけしか記入せず、第Ⅰ領域の事柄(緊急かつ重要なこと)はタスク・リストに書くようにしています。
一週間コンパスを使い始めたのは、『7つの習慣 成功には原則があった!』の翻訳者の一人であるジェームス・スキナーさんから勧められて、役割を「息子」と書いたことがきっかけでした。その時、「息子として今週、あなたは何をしますか?」と聞かれたのです。ものすごく戸惑いがあり、できることはないと思えたのですが、「母に電話してみよう」と思って書いたのが最初です。そのころは、これしか思いつきませんでした。

●役割を思い出せばアクションにつながる

それで母に電話したのですが、今まで用もないのに電話したことがなかったので、「何も無いけど電話した」と言ったら、怪訝そうにしながらも嬉しそうな母の声が聞こえてきました。親孝行したいなんて思いながらもアクションを起こしていないのは自分だということに気付かされたのです。役割を思い出すだけで気軽にコンタクトを取ることもできるとわかって以来、友達に連絡するようになったり、いろいろな役割を考えるようになりました。
例えば、一週間コンパスに「後輩とご飯を食べに行く」と書いたこともありました。仕事が遅くなったのでご飯を食べに行くことと、後輩との人間関係を大切にする目的でのご飯とでは意味が違います。同じご飯を食べるという行為は変わりませんし、話している内容も多分変わらないのですが、後輩のことを思いやる意図があるかどうかでは意味がまったく違います。
意図して自分の役割を果たすということは、役割に対して自覚的になることです。それは、自ら行動を起こすインサイド・アウトと、他人の行動に依存するアウトサイド・インの違いにつながります。

●家族との関係が劇的に変わりました

一週間コンパスを使う前は、自分の家族と同じように愛おしいと思える親友ができることは想像できませんでした。それまでは、「友人」などという役割は考えたこともありませんでしたから当然です。結果として、親友と呼べる存在がはっきりするようになったのは、一週間コンパスのおかげだと思います。
また、一週間コンパスを使い始めてから、友人とコンタクトを取って遊ぶようになり人生を楽しむようになりました。さらに、家族との関係が劇的に変わりました。それまではバラバラの家族だったのですが、一週間コンパスを使うようになって変わったのです。
先週も姉と相談して、妹と私と姉と孫と母とで、近くの温泉に日帰りで行って食事をしてきました。一週間コンパスには、「今度の帰省はどうするか姉に電話をする」や「どこに行くかを考えて姉にメールを送る」と書くだけなんです。そして、こうして姉と計画している時間もかけがえのないものだと感じています。

●実行できなくとも役割を忘れないために書くことが大切

これはセミナーのお客様の例ですが、その女性は、夫に子供を預けて土日も仕事をされていました。フランクリン・プランナーを見せていただくと、一週間コンパスの役割欄に常に「母親」と書いておられました。しかし、その週は仕事があるため母親の欄は予定が書けず空欄です。心の中で「ごめんね」と言いながら、空欄を受け入れるという意味でそうされているとのことでした。
母親という役割を果たせない今週の自分がいることを自覚しながら、仕事人として自分の追い求めるものを追求していきたいとおっしゃっておられました。つまり、役割を忘れないというのが、彼女の言いたかった一番大事なことだと思います。
それを聞いてから、僕は何もすることがなくとも、「息子」という欄だけは書き続けています。
それは、お客様から教えていただいたことです。
バリバリ仕事をしているという自負がある人であればあるほど、一週間コンパスを活用して仕事以外の人生があることを思い出して欲しいと思います。一週間コンパスは、人生を豊かに楽しくしてくれるツールです。

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