第12回:
朝の時間を活用する|ビジネスパーソンのためのタイム・マネジメント

今回も前回と同様に、フランクリン・プランナーで行なった調査結果をもとに「生産性が高い」と感じている人と、そうではない人の違いから、時間管理のポイントを探ってみましょう。

こちらの結果は、「生産性に必要なアイデアやイノベーションが得意なので、私の生産性は高い」と答えた人が、時間管理についてどのように考えているのかを示したデータです。

グラフ

そして、次の結果は、「生産性をあげようにも、忙しすぎて時間がない」と答えた人が、時間管理についてどのように考えているのかを示したデータです。

グラフ

最も大きな差となったのが、「朝の時間を活用している」と答えている人の割合です。「生産性に必要なアイデアやイノベーションが得意なので、私の生産性は高い」と答えた人のうち、20%もの人が、「朝の時間を活用している」としているのに対し、「生産性をあげようにも、忙しすぎて時間がない」と答えた人は、5%以下しか、「朝の時間を活用している」と考えていません。この差は歴然です。

朝の時間というのは、多くの場合、その人の意識によって作られる時間ではないでしょうか。もちろん、やむを得ない理由で朝の時間を使うことができない人はたくさんいますが、「朝の3時間は魔法の3時間」であるとハイラム・スミスが言うように、朝少し早く起きて、朝の時間を効果的に活用することで、積もり積もれば、大きな差となって現れてきます。

朝時間をプランナーで計画するためには、フランクリン・プランナーのデイリーリフィルを使い、スケジュール欄をタスクリストとして活用するといいでしょう。

フランクリン・プランナーのデイリーリフィルは、朝6時からのスケジュール欄がありますので、会社が9時に始業するのであれば、その上は、基本的にスケジュールはほとんど入らないことになります。

ですから、この部分をタスクリストとして活用します。

  • 「ジョギングをする」
  • 「ハーバード・ビジネス・レビューを30分読む」
  • 「田中さんにアポイントのメールを入れる」
  • 「企画案について20分ブレストする」
  • 「ブログを書く」

などといった始業前に片付けたいタスクを書いていきます。

この作業は、会社だけではなく、自宅でもいいでしょうし、会社の近くのカフェでもいいでしょう。あるいは、早い時間であれば電車の中も利用できるかもしれません。前日の夜に「朝タスク」を計画し、実行することを習慣化できれば、1年後にも驚くような成果となって現れるはずです。

朝の始業前の数時間、効果的に活用しましょう。