基礎編 インサイド・アウトのパラダイム
インサイド・アウトのアプローチ

7つの習慣 セルフ・スタディ

私たちは多くの場合、何か問題が起きたとき、アウトサイド、外側からのアプローチで解決しようとします。
たとえば、上司から理不尽な指示を受けることがあったとしても、その原因を上司に求め、上司だけの問題にしてしまいがちです。しかし、その考え方では、一方的に上司を責めるばかりで、自分は何もしないことになります。
あなたにできることはないでしょうか? あなた自らが何か働きかけることができることはないでしょうか?
ビジネスにおいて裁量権や相応のポジションが欲しければ、自分がそういうビジネス・パーソンになればいいのです。このように、“相手を変えようとする”(=アウトサイド・イン)のではなく、“あなたから変わろうとする”のがインサイド・アウトの考え方です。

個人から始まる「インサイド・アウト」のアプローチを現実の問題の中で考えてみましょう。
以下は『7つの習慣』で紹介されている、ある会社の事例です。

数年前、私は南部にある世界的な企業の本社に招かれ、上席重役のグループを教えた。ハイライトはセミナーが終わろうとしたその日の終わりに訪れた。世話人の重役は私を送って重役室から一緒に本社の1階へと下り、そこでしばらく今日の出来事について話し合った。ガラスのドアの外を見て、私は立派な身なりをした重役が20人余りがビルの外の吹きさらしに立って煙草を吸っているのに気がついた。
「あれはクラブか何かですか」と私は尋ねた。「いいえ。本社では禁煙政策をとっているんですよ。一部の従業員にとってはやりにくいことでしょうが」と彼は答えた。私はこの素晴らしい建物の15階にある会議室に入ったとき、煙草のにおいを嗅いだのを思い出した。「ああ、あれですか。あれはCEOの部屋から来るんですよ。禁煙政策は全員が対象なんですよ。彼以外のね」

こういった企業の事例には枚挙にいとまがありません。「経費削減」を声高に叫びながら、CEOだけは相変わらず社用車の使用をやめなかったり、社員同士の協力を呼びかけながらもCEO自身が行き過ぎた競争を煽ったりしている光景をあなたもご覧になったことがあるでしょう。
CEOではなくても、「会議は遅刻厳禁」と言いながら遅刻を繰り返す人もいるかもしれません。
次の質問に答えてみてください。

  1. このような状態が続くと、役員や社員からのCEOへの信頼関係はどうなると思いますか?
  2. この事例のCEOがインサイド・アウトのアプローチをとる場合、どうすべきだと思いますか?
  3. あなたがこのCEOの立場であれば、この後どうしますか?
  4. あなたの仕事の中で、このような事例はありますか? あるとすれば、あなたにはどのようなアプローチをとることが可能でしょうか?

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