第七の習慣 刃を研ぐ
4つの側面を磨く

7つの習慣 セルフ・スタディ

肉体的側面を磨く

肉体的側面を磨くということは、自分の体を大切にすることであり、バランスのとれた食事、十分な休養・睡眠、定期的な運動を行うことです。
「運動」には緊急性がなく、なかなか実行するのは難しいものですが、運動することはとても波及効果の高い「第Ⅱ領域」活動です。運動しなければ、やがて身体をおろそかにした結果として、健康に悪影響が出て、第Ⅰ領域に入り込むことになります。
効果的な運動に必要な時間は、一週間に3〜6時間といわれています。最低、一日に30分ずつ、あるいは一日おきに1時間ずつ行えばクリアできます。たったこれだけの時間が、一週間(168時間)の残りの162〜165時間にどれだけ大きな影響を及ぼすかを考えれば、大した時間ではないということに気がつくでしょう。

知性・知的側面を磨く

私たちは、いわゆる「知識労働」の世界に生きています。「情報化社会」ともいわれています。知識社会という名前の通り、私たちのビジネスでの財産は、自分自身の知識しかありません。つまり、知識の差が、ビジネスの成果の差になるのです。
しかし、学校を卒業した後に、何らかの知的な「教育」受ける人はまれです。あらゆる側面で知識が要求される社会に生きているにもかかわらず、新たな知識を蓄えようとしない人があまりにも多いのです。もう一度学校に行くのは無理にしても、普段の生活の中で
知的側面を鍛えることは十分に可能です。
まず、優れた書籍を読むことです。自分のパラダイムに固執せず、オープンな姿勢で書物を読むことができれば、効果的に知性を磨くことができます。
書くことも、知性を磨くには非常に有効な方法です。自分の考えや経験、学んだことを書き留めることで、思考の明瞭性、正確さなどを向上させ、言葉による表現力を高めていけます。
スケジュールや計画を立てることも、知的側面の再新再生になります。目的を持って計画を立てることは、想像力を駆使し、知力を働かせることになるからです。

社会・情緒的側面を磨く

私たちが会社や生活の中で感じる「うれしさ」や「悲しみ」「怒り」といった感情の起伏は、大半が他人との関係の中で生まれてくるものが原因ではないでしょうか。
私たちが心から気分がよくなるときというのは、どういうときでしょうか。
何かを自分一人の力で達成したときでしょうか。あるいは、誰かに自分の仕事を評価されたときでしょうか。それとも、あなたがしたことに対して誰かが心から感謝してくれたときでしょうか。成し遂げた内容や目的にもよるでしょうが、そのどれもが「誰かに喜んでもらったとき」ではありませんか?
あなたの感情や心に栄養を与える最良の方法は、自分自身と周囲との関係に栄養を与えることです。続ければ続けるだけ、時間がたつにつれて、お互いによい感情を築き上げることができるようになります。
その結果、周囲に幸福感を与えながら自分自身も幸福感を得ることができ、きっと驚くほど皆が幸せな気分を共有できるはずです。

精神的側面を磨く

価値観が個人個人で異なるように、精神的側面を効果的にリニューアルする方法も各自によって異なります。
ある人は、古典文学やクラシック音楽に触れることが精神的な安らぎになるかもしれませんし、海や山といった自然に触れることで精神的な安定を保つ人もいるでしょう。あるいは、ボランティアで地域の子どもたちと野球をやっているときこそ最も心が落ち着くときだと感じる人もいるはずです。
精神を磨くために決まった方法はありません。あなたが最も充実感を感じ、癒される方法を見つければよいのです。
一例をあげれば、「ミッション・ステートメント」に忠実に生きるということです。すでに自分本来の価値観を見いだし、ミッション・ステートメントを記した人は、日々、それに触れながら生活する準備ができています。
あなたの精神も、あなたの肉体と同様に適切な栄養を欲しがっています。肉体にジュースとチョコレートだけを何年も与え続けたら、どんな外見と健康状態になると思いますか? それと同じで、魂にも適切でないものばかり与え続ければ、無残な結果は想像に難くないでしょう。
充実した人生を望むなら、精神が何を食べるか。すなわち、何を聞き、読み、見るか、どんなものを吸収し続けるかが重要なのです。
宗教家のデビッド・O・マッケイはこういいます。「人生の最大の闘いは、日々自らの魂の中で闘われるものである」

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