個人から始める「働き方改革」実践術

⑥「働き方」とは「仕事の仕方」。ハードとソフトの両面を考える

よく言われる「働き方改革」は、モバイルの活用やグループウェアの導入などに代表されるITの活用、あるいは、サテライトオフィスやフリーアドレスなどの働く場所の変更、そして、フレックス制度や時短制度に代表される、人事制度など、いわゆる外側からのアプローチ、ハード的な側面の話です。
しかし、こうしたハード面の充実は、確かに働く人たちの選択肢を増やし、従業員満足につながることは多くても、そのまま生産性の向上につながる機会はさほど多くはないのが実態ではないでしょうか。
特にナレッジ・ワーカーにとって、本当に重要なのは、個人の内面から起こる仕事の仕方、進め方の変革であり、ソフト的な側面の「働き方改革」です。

  1. 自分を知る

ピーター・ドラッカーが語った「驚くほどの多くの人たちが,仕事には,いろいろな仕方があることさえ知らない。そのため得意でない仕方で仕事をし,当然成果は上がらないという状況に陥っている。」(『明日を支配するもの』)という言葉は有名ですが、自分に本当に合った仕事の仕方をしている人は、少ないものです。
一人での仕事が得意な人、チームが得意な人、スピードが得意な人、じっくりと取り組みたい人、一人ひとり様々な個性を持っており、得意な仕事の仕方もそれぞれです。
自分を見つめ、自分に合った仕事の仕方を見つけてください。

  1. 時間をまとめ、集中する

仕事の生産性を上げるには、集中することです。集中しているときに、よく「時間を忘れる」という表現を使いますが、時間を気にしているようでは、集中して仕事をすることはできません。少なくとも、数時間単位で時間をまとめ、集中して仕事に取組み、生産性を高めてください。

  1. 計画の10~20%をクリエイティブな学びの時間にする

こうして、生産性が高まると、これまでの仕事のクオリティを80%程度の時間で達成することができるようになります。つまり、「自分で時間を創り出す」ことが可能になるわけです。
次は、その空いた時間を、クリエイティブな学びの時間にします。自分の能力開発に投資するわけです。他者との仕事が得意な人はコミュニケーション能力を磨くのもいいでしょうし、外国人と多様な仕事をしたい人は語学力を磨くのもいいでしょう。
また積極的に、社外とのネットワークを築くのもいいでしょう。自分に合った、より効果的な自分への投資をぜひ行ってください。

その結果、さらに仕事の生産性が上がり、自己投資の時間が増えていくという好循環が生まれます。