7つの習慣 セルフ・スタディ

第三の習慣:重要事項を優先する(最優先事項を優先する)
重要事項を優先する方法 ~ミッションを明確にする

スティーブン・R・コヴィー博士は、著書「7つの習慣」の中でこう言っています。

様々なグループに対して、私は効果的な時間管理の本質は、優先課題を中心に計画することだと教えてきた。そのとき、私は次のような質問をする。

次の3つのうち自分に弱点がひとつあるとするならば、それはどれだろうか。

  • 優先順位をつけることができない。
  • その優先課題を中心に計画することができない。
  • 計画に基づき行動するように自分自身を律することができない。

ほとんどの人が、自分自身を律することができないことだと答える。しかし、私は違うと思う。一番の問題点は、自分自身の優先順位が深く心と頭に植え付けられていないということである。自分のミッション・ステートメントに対して本当の決意ができていないのである。

重要事項を優先する最初のステップは、あなたにとっての重要事項は何かを考えることです。あなたの重要事項が何であるかはっきりとしていますか。あなたにとって大切なものは何でしょう。あなたにとっての生きがいとは何でしょう。
コヴィー博士が言うように、原則を自分の生活の中心に置き、自分のミッション・ステートメントがしっかりと確立されていなければ、その努力を継続させることはできません。

逆に、もし自分の優先順位が正しい原則と自分の明確なミッションに基づいているならば、第Ⅱ領域はおのずと時間を投資したい領域に見えてくるでしょう。それは、重要ではないことに「NO」と言ったり、効果的なデレゲーションを行ったりする力にもなります。

以前ミッション・ステートメントを作成した方は、それを見直していただければいいのですが、まだミッション・ステートメントを作成していないという方は以下の質問に対する答えをじっくりと考えてみましょう。

  • 最も大切なことは何か
  • どんなことを生きがいにしているのか
  • どんな人間になりたいのか
  • どんな人生を歩みたいのか

ミッション・ステートメントは、どんな人間になりたいとか、人生でどんなことを成し遂げたいかとか、自分の拠り所とする原則を表すため、多くの人はこれらの項目に対する回答をミッション・ステートメントとして書き出しています。

この4つの項目を考えたり、明確にしたりすることが大切な理由は、それらが目標や決断や時間の使い方に大きな影響を及ぼすからです。例えば、ミッションとして「自分の成長」や「貢献」を書き出したとして、それを常に見直していれば「重要事項」は明確な状態を保ち、重要事項を優先しやすくなります。ミッション・ステートメントという、行動と時間の使い方の基準がないと、いつまでたっても目的にあわない活動や約束をスケジュールに入れてしまい、忙しいのに充実感を感じられず、生産性があがらない日々を過ごすことになります。

次に役割の定義です。あなたが人生においてどのような役割を担っているか考えてみましょう。上司、部下、営業担当などといった仕事に関する役割、夫や妻、息子や娘といった家族に関する役割、さらに友人、同じマンションの住民、料理教室の生徒などコミュニティーに関するものなどが考えられます。あなたの役割は、思った以上に多岐に渡っているのではないでしょうか。大きな視点を持てば、このことを実感できるはずです。

役割は環境の変化や時間の経過とともに変化しますから、何度も見直し、確認することで新たなものや役目が終わったものに気づくことができるでしょう。

ミッション・ステートメントと役割を踏まえたうえで、あなたの人生における目標、ビジョンがどういったものか考えます。人生のビジョンと言われても、スケールが大きすぎてイメージがわかなければ、5年~10年程度の長期的な目標、と置き換えても構いません。

  • 長期間かけてあなたが達成すべきこと、達成したいことは何ですか。
  • あなたの役割とビジョンはどのように結びついていますか。
  • あなたのミッション・ステートメントとビジョンはどのように結びついていますか。

今回の演習で、あなたが何を行えばいいのか、何を達成したいのか、何を大事にしたいのか見えてきたと思います。それらが、物事をスケジュール通りに行うのではなく、物事を自分の価値観や重要事項に沿って進めることのベースになるのです。次回は、重要事項を実行するための計画について考えていきます。

基礎編 1 2 3 4 5 6 7 8
第一の習慣 9 10 11 12
第二の習慣 13 14 15
第三の習慣 16 17 18 19 20
第四の習慣 21 22 23 24 25 26
第五の習慣 27 28 29 30 31
第六の習慣 32 33 34
第七の習慣 35 36 37
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