【好みに合わせて形を変えていくフランクリン・プランナー活用術】牧島 肇 様

■牧島さんは現在、SNSで「フランクリン・プランナーのユーザー会」を主宰されています。フランクリン・プランナーをこよなく愛する皆さんが集まって、活用法やカスタマイズ方法を見せ合い、語り合う、とても楽しい空間となっているようです。

●私は3年前の45歳のときに今の会社に転職しました。今は営業部門の管理職として、東京と九州に部下がいます。そして毎月一回は必ず東京に出張しています。出張時に時間が合うと必ず行くのは「フランクリン・プランナー 八重洲本店」です。
訪店するたびに思うことは先ず店員さんの接客が素晴らしいこと。そして何より私にとって一番の喜びはフランクリン・プランナーのさまざまな商品群に囲まれるその空間。フランクリン・プランナーの専門店は日本で唯一ここだけなんですよね。
落ち着きますし、最幸の癒しの時間と言っても過言ではないですね(笑)。

■牧島さんご自身は、どのようにしてフランクリン・プランナーと出会われたのですか。

●出会ったきっかけは、8年前の40歳のときです。前職も現在と同様で営業管理職でした。当時の私は北陸から関西、中四国、九州、沖縄までの2府24県を営業管理職として管轄していました。毎日がとにかく多忙でてんてこ舞いの日々でした。月のうち2週間は出張していました。そういうハードな生活をしていましたので、時間管理や仕事の優先順位、部下の指導育成とか、営業数値計画達成のことなど、日々追い込まれていました。
あらゆる部分がもうどうしようもなくなってしまって肉体的にも精神的にもキツい時期でしたね。そんなとき、たまたまあるお客様がフランクリン・プランナーを使っていたんです。
当時、私が使っていた手帳は、ビジネス・パーソンの超スタンダードな能率手帳のポケットサイズ。これを常時携帯し使用していました。そして、母艦として同じメーカーのシステム手帳Bindexとの2冊使いをしていました。

私は『7つの習慣』を読んだことがありましたので、その流れにある手帳だということを知り、非常に興味を持ちました。これがフランクリン・プランナーとの出会いのきっかけです。
最初の1年は、1日2ページのリフィルから始めて、途中から1日1ページに変えて、使い始めて2年経って「7つの習慣」のリフィルがあることに気づきました。最初から「7つの習慣」でスタートしなかったのは、今でももったいなかったと思います。
以後、持ち歩く手帳の形態が変わっても、「7つの習慣」の概要部分だけは必ず手帳に挿し込んで携帯するようにしています。プランニングするときや役割と目標の結果を振り返るときに分厚い『7つの習慣』の本は持って歩けませんからね(笑)。
何か壁にぶつかったときには「主体的じゃないとだめだな」「ゴールを描かないとだめだな」「リーダーシップってこういうことなのか」など、自分の拠り所じゃないですけど、普通の手帳とは違う何かの答えを返してくれる、それが私にとっての「7つの習慣」でした。
そして、1年目の終わり頃でしたか、大阪で「7つの習慣」のセミナーを受ける機会があり、1年間わけのわからなかった部分も「こういうことか!」とかなりすっきりしました。セミナーに参加したのはあのときだけですが、やはり先生の話はちゃんと聞いたほうがいいなと実感しました(笑)。

■何種類もバインダーをお持ちだそうですが、どのように使い分けをされているのですか。

●基本的に自分の好き勝手にやっています(笑)。先ほどもお話ししましたが、他の手帳と2冊使いをしたこともありますし、フランクリン・プランナーのちゃんとした使い方ができているとは、自分でも正直思えないんですよね(笑)。フランクリン・プランナーのバインダーはコンパクトサイズを10個くらい持っていました。しかし、最近は部下とか後輩にあげたりして現在残っているのは4個ですね。
そしてここ最近は、「ビジネス・オーガナイザー・スリム」を愛用していました。
というのも、バインダーを2つ持ち歩いていたら、ある方から「手帳に縛られていませんか? 一回全部捨てたほうがいいですよ(笑)」とアドバイスをいただいたんです。
その言葉がズシッときて、ちょっとバインダーをやめてみようかなと。実際にビジネス・オーガナイザー・スリムに代えてみたら、両手が使えるようになって、いろいろ感覚が変わったような実感がありました。その方が言うとおりでかなり手帳に縛られていたのでしょうね。気持ちも荷物も本当に軽くなりました(笑)。
そして今は、「『7つの習慣』ウィークリー・スリム」を使い始めたところです。
この手帳は本当に素晴らしい! 見開きウィークリースケジュールの前のページに左に1ページ、ウィークリーノートが配置されていて、右の1ページはウィークリータスクと「一週間コンパス」が同時に配置されている。まさに自分には最高のページレイアウトです。
元々、ここ数年は7月始まり「『7つの習慣』ウィークリー・リフィル(1週間/見開き2ページ)のコンパクトサイズのリフィルを使っていましたので、しっくりくる、というのが正直なところかもしれませんね。
バインダータイプは今、デスクの引き出しに入れて母艦みたいな形で使っています。

■バインダーから綴じ手帳のタイプにすると、使い勝手もずいぶん変わってくるのではないでしょうか。

●私の手帳使いの基本はウィークリー管理が中心ですね。ここでプランニングや振り返りを行っています。先ほども申しましたが、使い始めた当初はデイリーの1日2ページから始めて、それが1日1ページになって、それでもちょっとボリュームがあるなと思ってウィークリーにしてみたら、ものすごく自分の中ですっきりしたんですよね。
私は1週間のスケジュールで「○月○日○曜日のこの時間に何をしなければいけない……」ということが、手帳を見なくてもわかるくらいに書き込まないといやなタイプでして。
でも、そうなると私にとってはウィークリーが使いやすかったんでしょうね。
ただ、デイリータスクやタスクリストはとても大事だと思っています。優先順位をつけてチェックする、あるいは先送りする、という方法は自分にものすごく合っていまして、仕事のアポイントなど、時間軸のところに予定とタスクを入れることは必ずやっています。
スリムタイプだとやはり書くスペースが足りないので、自分で別にページをつくって、そこに転記するスタイルをとっています。
特にウィークリースケジュールの中で土日だけスペースが小さいのには違和感があって、自分で用紙をカットして追加のページを挟み込んでいます。時間軸についても足りないので、自分で線を引いて書き足して使っていますね。最下段のデイリータスクの6行を午後10時・11時・12時、としています(笑)。
難しいのがマンスリーページですね。一応は書いていますがウィークリーに書いたものをそのままマンスリーに書き写すだけ。マンスリーだけしかない手帳を使う方も多いようですが、私には絶対に使いこなせないですね(笑)。
やはり、ウィークリーで時間軸をしっかり書き込んでいかないと落ち着きません。
使いやすさは人それぞれなのでしょう。

■8年前、初めてフランクリン・プランナーを使い始められたとき、何が印象的でしたか。

●やはり「一週間コンパス」ですね。1週間単位で「自分の役割」を考えるという切り口が自分には一番入りやすかったです。
家族や仲間や同僚に対する自分の役割とか態度というのは、言ってみれば自分の軸の部分です。だからそうそう変わらないというかコロコロ変えるのもどうかなと思うんですよ。
逆に毎週アプローチを変えているようなことって、実は「自分がしなければいけないこと=できていないこと」なのかもしれないという気がするんです。
たとえば、「大きな器の人になりなさい」とか「人に優しく接しなさい」などは、前の週に優しくない行動がたくさんあったから、自分でそう書いているのかな、と。
そこから自分の欠点を見返せるというか、そんなことを自分なりに考えたりしています。
使い始めてからこの8年間、「一週間コンパス」に何も書かなかったことはたぶんないと思います。だいたい土曜の夜か日曜日には必ず次の週の役割と目標を書き込んでいます。
今週の行動を振り返って○×△形式で評価していく形です。
先週は熊本地震に関して、「親友のところに支援に行く!」ということが私にとって一番重要な役割でしたので、その部分は赤くしています。こんな感じで、どの部分に関しても勝手な使い方ばかりしています(笑)。

■牧島さんのように「一週間コンパス」を重視して、しっかり使いこなしていらっしゃると、ご自身の人生と「7つの習慣」がつながりやすいのではないでしょうか。

●どうなんでしょうかね(笑)。ただ、SNSのグループでも「一週間コンパス」からフランクリン・プランナーに入った方が一番多いんですよ。
というのもユーザーの大半がフランクリン・プランナーをどう見ているかというとですね、
「他の手帳に比べて敷居が高い」「価値観だとか役割だとかが面倒くさい」「興味はあるけど縛られるのがいや」という意見がかなり多いんです(笑)。
フランクリン・プランナーの使用システムは「プランニング」なんです。
私が考える手帳は大きく3つにカテゴライズされると思います。それは日記的に使うダイアリー手帳、予定表として使うスケジュール手帳、そしてフランクリン・プランナー手帳のような計画手帳です。
フランクリン・プランナーは「プランナー」なんです。プランナーとは「計画」なんです。
人生の計画を立てる、その計画を達成するためには目標が必要です。そして目標を達成するために自分は何をすべきか? という役割が必要になってくるわけなんですよね。
私にとってフランクリン・プランナーは単なる手帳ではなく、豊かな日々や豊かな生活、豊かな人生を送るために絶対に必要なグッズであり大切なツールなんです。
人生を共に歩んでいくという感じです。
私は計画を立て、自分の役割を明確にさせ、そして役割ごとの目標を設定する、それを毎週「一週間コンパス」という形で書き出し、振り返り、チェックしていきます。
だから、「一週間コンパス」はフランクリン・プランナーの肝と言っても過言ではないと思います。

■現在フランクリン・プランナーをお使いいただいている皆さんは、フランクリン・プランナーに対してどのような意見をお持ちなのでしょうか。

●自分の目標というものがわかりやすくなった、という方は、けっこういらっしゃいます。
また、要望という点で言うと、ノートは方眼がいいという意見はよく聞きます。実は私も他社の方眼の用紙を自分の手帳のサイズに切って、挟んで使っているんですよ(笑)。
個人的には、新しく出た「タスク・リスト」を最近、真面目に活用しています。これをケースに入れて、手帳に挿し込んで使っています。出張が多いので、飛行機のチケットを入れたりするのにも便利なんですよね。
私はこれからもフランクリン・プランナーを通じてより良い豊かな生活を送っていきたいと心から思っています。これからも八重洲本店に足を運んで、癒しの時間と空間を楽しみたいと思います(笑)。

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