第25回:
毎朝、今日は何の問題を解決するのかを考えてタスクを記入する

ビジネスとは、ある意味、誰かの問題を解決することだと言うこともできます。
通常、私たちは、
「今日はこれをしなければならない」
「13時までに資料をまとめなければならない」
「15時にA社に行かなければならない」
と、自分が何をするのかという側面から、タスクや予定を考えますが、実はこのタスク、本来の目的は、誰かの問題を解決するために行っています。

忙しいビジネス・パーソンは、毎日タスク・マネジメントを行っていると思いますが、毎日「○○しなければならない」「ねばらならない」と考えるタスクでは、「やらされ感」を生みやすく、ストレスを生む原因となってしまいます。

そこで、毎朝のタスクを書き出す際に、今日対応する重要なステークホルダー(利害関係者)を思い浮かべ、その人のどのような問題を解決するかという観点からタスクを考えてみましょう。

たとえば、「A社の田中さんが研修メニュー選びに迷っているのを助ける」
「上司が来期数字を組み立てるのを助ける」
「チームメンバーの作業の遅れをサポートする」
「プロジェクトの重要な問題である企画部分を担う」
などといった、チームや人、プロジェクトが抱えるどのような問題を解決するか、という意識でタスクを計画します。
そうすることで、そのタスクへの向き合い方が変化し、実行のクオリティにも変化が生まれるでしょう。