第3の案
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11第1章 ❖ 転換点発見したのではない。それは不朽の原則である。しかし直面している問題にこの原則を当てはめ、実践した人にとっては、それは人生最大の発見になると言っても過言ではない。私の著書『7つの習慣 成功には原則があった!』が本書につながっている。『7つの習慣』で紹介した原則のなかで、私はシナジー(相乗効果)という原則を「触媒的な役割を果たし、力を付与し、一体化させ、最も重要なもの」と述べていた。『7つの習慣』では、この原則を一般化し、わかりやすく説明していたが、本書ではもっとずっと広く、深く、あなたと共に探っていきたい。本当に理解しようという意思があれば、考え方が一変するはずだ。どんなに困難な問題に直面しても、まったく新しい方法、驚くほど効果的で、力を与えてくれる方法で乗り越えられるだろう。この原則をつかみ、自分のものにした人々のストーリーを紹介できるのは、大きな喜びである。本書で取り上げる次のような人々は、問題を解決したばかりか、だれもが夢見る新しい未来を創り出したのである。• 問題を抱え何年も絶望のなかにあり、自殺寸前までいった娘を、たった一晩で救った父親• 何百万人もの貧しい住民に電気を供給するという問題を、ほとんど金をかけずに解決したインドの若者• カナダのある大都市の犯罪率を半減させた警察署長• ニューヨークの汚れた港湾を、ほとんど費用をかけずに生き返らせた女性• ほとんど口もきかず、冷え切っていた日々を笑い飛ばせるまでになった夫婦• 米国史上最大の環境訴訟を、法廷に足を踏み入れるまでもなく、またたく間に平和的に解決した判事• 予算をまったくかけずに、移民労働者の子どもたちが通う高校の卒業率を三〇%という惨憺たる状況

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