第3の案
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14第3の案高の解決策に到達した。出席者全員がお互いを尊重し、慈しむ気持ちにあふれていた。その気持ちがまるで目に見えるようだった。元国務長官は私に「これほど力強い会議を経験したのは初めてです。あなたは国際外交に革命をもたらしたのですよ」と囁いた。これについては後で詳しく述べよう。先ほど述べたように、この原則を自分の問題で実践するために、なにも外交官になる必要はない。最近のことだが、仕事と世界全般に関して最大の課題と思うことを世界各地の人々からアンケートをとった。これは代表サンプルではない。言いたいことを自由に述べてもらった。回答した七八三四人は四大陸すべてにわたっており、所属する組織のタイプも職階もさまざまだ。• プライベートな生活について 個人的に最も強く感じている問題は、仕事の不満に加えてプレッシャーによる働きすぎだ。また、多くの人が人間関係のトラブルを抱えている。典型的な例として、ヨーロッパの中間管理職は次のようにコメントしている。「ストレスがある。燃え尽きている感じがする。自分のためのことをする時間も元気もない」 別の人はこう言っている。「家庭がおかしくなっている。何もかもバランスを欠き、ぐらついている」• 仕事について 当然ながら最大の関心事は資本と利益であって、これはいつの時代も変わらない。だが多くの人は国際競争で遅れをとることも心配している。「会社は創業一〇〇年の歴史にしがみついている……日に日に取り残されていく。社員の創造力や起業精神をほとんど生かしていない」 アフリカのある経営者からは、こんな声が寄せられた。「国際的な企業で働いていたが、自分のやっていることに意味を見出せず、昨年辞めた」• 世界について 回答者の視点に立てば、私たちが直面している問題の上位三つは、戦争・テロ、貧

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