STEP2 目標の設定

ミッション・ステートメントの実現は生涯において最も充実した活動のひとつです。しかし、これは偶然には起こりません。よく考えて計画し、それを実行しようと固く決意してはじめて可能になるのです。ミッション・ステートメントを実現するには自分が何を目指しているのかを明確なビジョンとして持たなければなりません。そこで、。ミッション・ステートメントを実現するための具体的な目標を設定していただきたいのです。そうすれば価値観を反映した、しっかりと定義付けされた目標があなたを啓発し、仕事とプライベートの区別なくあなたが成長を遂げるために必要な方向性を与えてくれることでしょう。

目標の設定

あなたのミッション・ステートメントや価値観を実現するための具体的な(いつ、どこで、何を)目標を考えてみましょう。あなたの才能、能力、周囲の人々のニーズに耳を傾けた上で、目標を定めて記入します。
目標は達成可能なものにしましょう。例えば、抽象的な目標(「優しい人物になる」など)ではなく、具体的で達成可能なもの(「慈善団体のボランティアに登録する」など)にしてください。

ステップを作成する

目標を定義したら、「目標設定用紙」にさらに詳しく、その目標を達成するために何が必要か(中間ステップ)を書き加えます。頭の中でブレーンストーミングをして、思いついたタスクをどんどんあげていきます。
具体的で行動しやすいタスクに落としこむために、できるだけ細かく分解します。そして、それぞれの目標には期限をつけましょう。正確な日付でなくても、進歩を測る助けになる程度のものでも構いません。

それぞれの目標をどのように達成していくかを「ステップ」の欄に書いたら、順番をつけます。目標を達成するために必要なタスク、優先順位、期日を明確にすると、達成までの過程がイメージできるようになります。この計画に沿って実行すれば目標が達成できるという安心と自信も得られるでしょう。

目標はSMARTでまとめましょう

SはSpecificで「具体的」、MはMeasurableで「計測できる」、AはAction Orientedで「行動を促す」、 RはRealisticで「現実的」、TはTimelyで「タイムリー」です。 できた目標は達成に向けて段階的な取り組みができるように、中間ステップにブレークダウンします。中間ステップのいくつかはタスク化するために再度ブレークダウンする必要があるかもしれません。あるいは直接「デイリータスク」に落とし込める小さなものもあるでしょう。

目標
Specific具体的
何をするかがはっきりと述べられている
Measurable計測できる
ステップとなる出来事の達成日が明示されている
Action Oriented行動を促す
達成のために何をするかが述べられている
Realistic現実的
物理的な条件などについて制約されていない
Timelyタイムリー
適切な、しかも長すぎない時間が設けられている

コンパスの針は長期目標から中間ステップに向かって目標の焦点が絞られていくことを示しています。毎日のタスクが価値観に焦点を合わせたものとなれば、最大の生産性と効果性を実現できるのです。

月間計画/実行

長期目標ができると、次のステップは月間計画です。
すでにステップで設定したタスクは記入されていますので、それ以外に今月に行うタスクを書き込んでいきます。このタスクは、これから週や日に落としこんでいくときに必要になりますから、しっかりとプランニングしてください。
期限は決まっていないけれど、その月に実行したいタスクは月間カレンダー裏のMaster Task List (月間主要課題)に記入します。