プロジェクトとスケジュールを同時にマネジメント|人生というプロジェクトを成功させる「タイム・マネジメント」

「時間を管理するのではない。出来事を管理する」「唯一管理できるのは自分自身である」とは、フランクリン・プランナーの生みの親、ハイラム・スミスの言葉ですが、「時間を有効に使う」(=タイム・マネジメント)の神髄がここにあります。
つまり、タイム・マネジメントとは、時間を管理すること(=スケジューリング)よりも、私たちが目指すものは、行動を管理すること(タスク・マネジメント)であるかもしれません。

では、行動計画さえ思いつくままに立てればいいかというと、そうではありません。日々のタスクを、自信をもって計画するには、その前の1カ月の目標、1年の目標、そして人生の目標が決まっていることが非常に重要です。

現在のコロナ禍の状況において、人生設計の変更を余儀なくされた人や、目標の大きな路線変更をせざるを得なかった人も多いでしょう。
2021年は、改めて「人生におけるプロジェクト」を考え直す機会なのかもしれません。
今一度、次のことを考えてみましょう。

  • 人生において、本当にやるべきだと思えたことは、どのようなことですか?
  • そのために、変えなければならない、スキルや能力、ライフスタイルには、どのようなことがありますか?

現在のビジネス・パーソン、特にナレッジワーカーの仕事の仕方、スタイルは一変しました。
テレワークが進み、こまかく丁寧に指示を出されることが減少し、自分で仕事をつくりださなければならなくなりました。
毎日、指示された仕事を黙々とこなすだけでは生き残れなくなったとも言えるでしょう。
いわゆる「これまでと同じ仕事と同じ結果」では、市場の中で成功することはおぼつかなくなっています。常に新しい何かを生み出し、結果を出さなければならなくなっています。
つまり、ルーティン・ワークを行いながらも、新たな成果を生み出す「プロジェクト」を同時に生み出す必要があるわけです。
そういった意味で、プロジェクトの重要性はますます高まっています。ルーティン・ワークをこなしながら、プロジェクトを立ち上げ、成功させなければならず、ビジネス・パーソンとして新たなスキルが求められているのです。

こうした環境変化を受け、2021年4月始まりとして、新たな手帳を開発しました。
それは、人生におけるプロジェクトを起点にしながら、通常のスケジューリングに対応するという、新しいコンセプトの「タイム・マネジメント・ツール」です。


この図は、2021年4月始まりから登場する、「プロジェクト・ウィークリー」のコンセプトです。
長期的なプロジェクト・マネジメントと日々のスケジューリングの双方の機能を併せ持つ、新たなタイム・マネジメント・プロセスとなっています。

2021年は、ピンチをチャンスに変える「タイム・マネジメント」を実践しましょう。